作品

復縁する

自分だけが、色のない世界に取り残されているみたいだ。正しい呼吸の仕方も、もう忘れてしまった気がする。彼女と同じ香りがして、思わず振り返る。そんなことを何度繰り返しただろう。「……そんなわけ、ないのにな」頬を撫でる風も、花のにおいも、どこから…